クールナレッジ(Cool knowledge) ~感情表現を表す英語の形容詞~

何故自動車は右ハンドル、左側通行?

2009June4

日本の自動車道路は左側通行になっていますが、多くの国では右側通行が一般的のようです。英語圏で日本と同じ左側通行の国はイギリス、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、インド、ケニヤ、タンザニアなどです。非英語圏ではタイ、マレーシア、インドネシアなどが挙げられます。

一方右側通行は、南北アメリカ大陸、フランス、ドイツ、スペイン、アフリカ、中東、 ロシア、中国、台湾、スイス、イタリア、イラン、イラク、韓国、フイリッピン、ベトナム、ラオス、カンボジアなどの国々です。 カナダは英連邦王国の一員であるため左側通行でしたが、アメリカと陸続きの関係であることから1920年代に右側通行に変更しています。 中国も満州は日本と同じく左側通行でした。しかし、中国共産党による新中国の誕生で 右側通行になったようです。ただし、香港とマカオは中国に返還された後も左側通行を維持しています。

【自動車が左側通行の国々】 自動車が左側通行の国々

昔は右側通行だった沖縄県

沖縄は日本に返還後の1978年(昭和53年)7月30日に、右側通行から左側通行へ変更されました。変更当日の7月30日には右側から左側にするために、8時間に及ぶ全面通行止めを実施し、道路標識を取り替え、バス停やバスの乗降口の全てを左側通行専用に変更したそうです。

何故日本で自動車は左側通行なのか?

昔の武士は左に刀を差していたので、その刀がふれあうのを避けるため人の通行が左側となり、車もそれに従ったとされています。その上、左側を歩いていれば、敵の不意打ちに遭った時も刀を抜きざまに、一刀の下相手を仕留めることが出来ます。
しかし、武士の時代も終わり時も経た第2次大戦後、日本を占領したアメリカのマカーサー元帥の「人も車も同じ方向に動くのであれば、通行人にとっては、後ろから来る車が危なくてしょうがない」という発想により、車は左、人は右側通行に改められたと言われています。

余談になりますが、右側通行の国に旅行や仕事で行き、自動車を運転される方はくれぐれも気をつけてください。
直線走行では他の車の流れに沿って問題ありませんが、左折や右折をする時、とっさに「さて、どちらのレーンに入ればよいのか?」と迷うことがしばしばあります。
したがって、左折、右折しようとする時は、相当手前から正しいレーンを考えながら走ることが大切です。右折のときは比較的、右のレーンに入りやすいのですが、交差点を左折する際は特に気を配る必要があります。左折直後、無意識に左側のレーンへ入ってしまい、対向車が来て初めて間違いに気づく可能性があるので注意が必要です。
また、右ハンドル車に慣れた人が左ハンドル車を運転すると、ワイパーと方向指示器の操作を誤ることがあります。これは、「あっ、間違えた」で済むことですが、レーンの間違いは事故に繋がりますので気をつけてください。
1時間もすれば慣れてきますので、最初はくれぐれも慎重な運転を。