語学習得指南

おすすめ学習法~ミニラーニング~

ミニラーニングのススメ

外国語を着実に自分のものとするには、練習を積み重ねる以外にベストの方法はありません。 しかし、よほどの覚悟がないと日々の練習はなかなか長続きできないのが人間の習性です。 好きなことは時間を忘れて没頭できますが、 それ以外のことはなかなか計画的に実行することは難しいといわざるを得ません。

そこで、私はミニラーニングという方法をお薦めします。これは、言葉の通り ほんの少しだけ勉強(練習)らしきものを実行するクセをつけて見てはどうでしょう、、、というものです。

毎日できれば最高ですが、気の向いた日や時間に練習して、一週間後、2週間後、 または一ヶ月後に、もう一度始めたところに戻って、それまでの知識(覚えた内容)の 累積した能力度を確認する方法です。 その時点で前に勉強したとが簡単に感じれば大変な成果が上がっている証拠です。  その行為を何回か実行しているうちに自分の中に動機つけがおこなわれます。

これを英語でself-motivation(自己動機つけ)と言います。 それがだんだんとpositive behavior (積極的な行動)へと変化していき、 無意識に自然と学習している教材に手がいくようになります。 これがミニラーニング{クセづけ}学習の特徴です。

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ミニラーニングの方法

これは日常生活で習慣となっている行為の中で行動することが重要です。 その習慣になっている行為のちょっとした時間を上手く利用し、有効に使うことから始めます。 無理をせず、ごく自然体で進めることが大切です。

  1. 朝起きて食事を取るとき、テーブルの上で英語の本を(今勉強しているページ)を見つめる。 (数分間)見つめるという行為は、それを自分の脳裏に刻み込む作用をします。 新しい単語や文章が少しでも記憶できれば良しとすべきです。
  2. 便所で(心身を休めている?)時に頭と目を使って数分間テキストを読み単語を覚える。(3分間)
  3. 通勤や通学で家から駅までの時間がある時CDやテープを聞いてみる。(3~5分間)
  4. 自動車通勤の方はCDやテープを流しておく。時々聞こえる単語や文章だけでも充分に脳を刺激します。

電車で通っているときは英語を聞く練習のクセをつけるようにすれば自然と耳から音として記憶出来ます。     起床してから会社や学校に行くまでに、これらの一つでも実行できれば一日、最低3-5分の勉強になります。 項目1-4または5のすべてが上手く実行できれば一日に15分以上の頭の訓練になります。 一週間の累積時間数は60分にもなります。 この60分は語学の鍛錬としては全体としては大きい数字ではないかも知れませんが、毎日継続して、 習慣的に実行することで語学能力は自然と累積されていきます。 半年、一年と積み上げていければ、語学力は確実に伸びていくこと請け合いです。

このミニラーニングが最低1ヶ月継続できれば、あなたの日々の生活の中で習慣として定着していきます。 常に自分に暗示をかけて、やればできるという自信に結びつけることをお勧めします。 人間は実行力次第で物事を可能に出来る動物です。

その理由は簡単です。言葉は聞いたり、会話したり、文章や、書物を読んだり、または書きしるしたり、 文字や文章をじっと(3-5秒)眺めてみることなどにより理解度は一段と深まるものです。 あらゆる角度からの作業を繰り返し実行することで、自然と頭に入ってきます。 7歳くらいから始めることがよいとされています。

しかし、言葉の練習を始めるのにに年齢などは全く気にする必要などありません。 思いついた時からマイペースで始めればよいのです。 外国語の練習は前頭部を活性化するのに最適な方法といわれています。

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【参考】私の体験学習

45年に渡って積み上げた色々な学習方法のアイデアを次に箇条書きにて紹介します。 いくら長年にわたる経験則であっても、これらの方法が万人(人間は10人十色と言う) に通用するとは思わないが、自分に合いそうなものがあれば参考にされることをお薦めします。

  • 取り組みやすい教材を購入(目を通して理解できるもの)
  • 日常会話に使われる簡単な言い回し、語句を文章と一緒に読む、しばらく文章を眺める、自分で発声してみる。 CDやテープはその後で聞いてみる。(学習内容の量は自分で判断する)
  • 2日目も同じ方法をとる(記憶力が増して、忘れにくい)
  • 一回目に気付かなかった内容や語の理解が深まる。
  • 学習した分だけCDやテープを聞いてみる(聞く耳を鍛える)
  • 充分聞いて理解できなくとも、次の内容に進む。(同じことを何回もやると飽きるので、新しい内容に進む)
  • 最初から今まで学習した内容にもう一度目を通して、どれだけ記憶に残っているか確認する。
  • 記憶できている語句や、表現、文章を小さいノートに書き留める。
  • 単語は必ず例文を書いて一緒に憶えるようにする。忘れている内容や、学習していないもは書き留めない。
  • 時間を見つけて時々復習する。それにより記憶が新しくなる。
  • 一冊目の教材の学習が終わる前に別のテキストを買って前のものと併行して学習する。 色々な著者のもので同一レベルの内容を学習することにより、 似かよった言い回しが身につき表現能力が豊になる。
  • 外国語表現(語句、単語、文章など)には、すぐに記憶できるもの、何回読んでも、見ても、憶え難いもの、 再度復習することにより一段と理解が深まり記憶に残るものなど様々な現象が発生します。 従って、記憶しにくい語句や単語、文章は無理に時間を割いて憶えようとしないで、 時間をおいてから再度挑戦してみること。
  • 学習中にはテキストの重要箇所などに最初からしるしやマークを付けず、 2-3回復習してから付けると学習の効果が上がる。
  • 教材は小刻みに何回も目を通すように習慣づければ大きい効果が期待できる。 朝や、昼の時間帯、夜に時間がある時、例え5分、10分でも、新しい表現を見たり、読んだり、 CDやテープを聞くことで前頭脳が活性化される。

学ぶ習慣を養うのは大変な努力がいるが(最初のうちは、忘れたり、何となく気が進まなかったりする)、 そんなときは思い出した時に実行するように心がける。 そのことを繰り返し実行しているうちに自然と日常の習慣として生活の中で定着する。 これをミニラーニングと命名します。

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